島根あさひ社会復帰促進センター 視察レポート

 

平成27年8月21日(金)から1泊2日で、東京TSネットの有志で、島根・広島へ行ってきました。

今回の見学のメインは、島根あさひ社会復帰促進センターです。

朝早くに集合して、羽田空港から一路広島空港へ!

羽田空港では視界不良から福岡空港に着陸するかもしれないという不安を抱きながらもなんとか広島空港に到着し、レンタカーで島根県浜田市を目指しました。

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島根あさひは、国内で4番目に創設されたPFI(Private Finance Initiative)方式の刑務所で、建設段階から、官民双方の意見が取り入れられて完成したという特色のある刑務所です。

刑務所とはいっても、受刑者は訓練生と呼ばれ、一般的な刑務所のように団体で移動するのではなく、訓練生はそれぞれが単独で行動できます。これは、ICタグの付いた衣服により、位置情報が逐一把握されているからです。他にも、キオスク端末という備品購入端末があり、訓練生が物品の購入を面倒な手続きなしに行える、AGV(電磁レールによる無人輸送車)を利用した食事運搬システムなど、民間の考えというものが非常によく反映されていると感じました。

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さらに、訓練生への教育プログラムには、島根あさひに併設された島根あさひ盲導犬訓練センターを利用した盲導犬育成プログラム、地域コミュニティにも溶け込んでいけるようなビジターセンター、保育施設であるあさひこども園も設置され、官民にとどまらず、地域との連携を目指した施設を目指しているとのことでした。

見学は、センター長さんから施設の概要を説明していただいた後、幹部の皆さんにも同行していただきながら、施設を見学して回るという形でした。

今回は、特化ユニットという高齢者、障がい者向けのプログラムや施設の見学は短時間しかできませんでしたが、他の刑務所の違いを強く実感し、矯正とはどのようにしていくべきなのかを考えさせられました。

センター見学後には、せっかくだから日本海へ!とのメンバーの考えから島根県は、石見畳ヶ浦(いわみたたみがうら)へ・・・

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千畳敷と呼ばれる海岸やノジュールと呼ばれる奇妙な丸石など不思議な土地でしたが、後から聞いた話、ちょっとした心霊スポットだったとか・・・

夜には、広島まで戻り、同地の障がい者支援に取り組むNPOの方、保護観察所の職員、精神科勤務のPSWとお酒を交えての意見交換も。

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保護観察所の方から、弁護士にもっとこうしてくれればいいのに!というご意見をもらったりと大変勉強になりました。

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2日目は広島市内の障がい者の居場所を作り、街中での生活を支援するNPO法人「風の家」を訪問させていただきました。民間更生保護施設としての活動、シェルターとしての取り組みについてお話を伺いました。「風の家」が目指す再犯を繰り返すサイクルから脱却し、社会復帰のプロセスへと導くための居場所づくりは、現在の東京TSネットの取り組みをさらに前進させていくうえで、大変参考になりました。

「風の家」の見学の前後には、

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広島の原爆ドーム

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安芸の宮島、厳島神社を“大急ぎで”回ってきました。

1泊2日のめまぐるしいスケジュールでの見学旅行となりましたが、非常に勉強になることばかりの内容となりました。当日お話させていただいた皆々様には厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

今回の経験を生かし、東京TSネットの取り組みをよりよくすべく努力してまいりたいと思います。

 

(舟橋和宏)