東京TSネット2020年度第3回事例検討会レポート

11月19日木曜日19時より東京TSネット第3回事例検討会が行われました。

今回はおおたTSネットの定例会開催日が重なったため、参加者が個別のzoom、おおたTSネット、東京TSネット事務所と3会場に分かれ検討が行われました。

1つ目の事例は、統合失調症のケースでした。他にも家族の問題やアルコール、身体上の疾患が問題になり、自暴自棄になってしまい事件を起こした方に対し、どうのような支援を行うかを話し合われました。いつものように参加者から1つずつ質問が出され、それに対し、事例提供者が答え、情報の集約が行われました。参加者からは、日常生活自立度や公的年金、本人の希望、前科前歴等が聞かれました。その後、zoom、おおたTSネット、TSネット事務所と分かれ、それぞれのグループで話し合いが行われました。それぞれのグループからは、医療的な問題について、時間をかけて見る必要があるのではないか、ストレスについて、ストレスを少ないほうが良い、本人の趣味、好きなことを聞く、細く長く関わってくれる人を探すなどの意見が出ました。

2つ目の事例は、軽度知的障害と統合失調症の診断のある方の事例でした。刑務所にも何度も入ったことがある方で、グループホームや保護施設に入っても気に入らないことがあると出てしまう方です。個別の質問では、手帳の等級、どういう罪名で逮捕されたか、働いていたことがあったかなどの質問がありました。その後グループに分かれて、それぞれのグループから、本人にとって、何が嫌で、何が良いのか、刑務所や拘置所の中での生活についてどう思っているか、生活歴を知りたい、お金の管理ができるのか、持病であるてんかんのコントロールについての意見が出ました。いずれのケースも家族など身近な人の存在が希薄で、愚痴や困ったことを気軽に言える人の存在がなかったように思います。障害だけでなく、疾患を抱えている方もおり、いわゆるセルフ・ネグレクトのような状況にある方は、信頼関係を少しずつ築くなど、時間が必要であることや、細く長く支援を続けるサービスがない、少ないことにも問題があるように思いました。

(文責:大嶋)