日本司法福祉学会の分科会でパネリストを務めました

2016年8月27日~28日、神戸・甲南大学岡本キャンパスで、日本司法福祉学会第17回全国大会が開かれ、私たち東京TSネットのメンバーが分科会のパネリストを務めました。

私たちが関わったのは、「司法と福祉の支援のギャップを洗い出す~罪に問われた障害がある人の支援に焦点化して~」と題する分科会で、コーディネーターは、東京TSネットで支援検討委員もお願いしている木下大生・聖学院大学准教授です。

分科会は、まず、金子毅司さん(埼玉福祉専門学校、東京TSネットの定例会の講師をお願いしたこともあります)による、更生支援に関わった弁護士、ソーシャルワーカーに対して行ったインタビューを元にした研究報告から始まりました。

次に、東京TSネットの山田恵太弁護士とソーシャルワーカーの及川博文が、それぞれの立場から、お互いに対して感じた「こんなところがやりにくかった」という点をあえて指摘し合いました。かなりのヒートアップです。

そして、それらの議論から見えてきた司法と福祉のギャップ、司法と福祉の視点の違いを代表理事の浦﨑寛泰弁護士が整理し、では、ギャップを埋めるために弁護士は変わるべきか、ソーシャルワーカーは変わるべきか、問題提起を行いました。

指定討論者の水藤昌彦准教授(山口県立大学)は、ギャップが生じる原因や、それを自覚することの重要性を指摘され、それを前提にして、支援の隙間を埋めるための提案をされました。

数ある分科会の中で一番大きな会場をご用意いただき、会場からの意見や議論の応酬もあり、分科会は盛況のうちに終了しました。

個人的には、弁護士は、伝統的な役割を全うしつつ、より本質的な問題解決のために変わるべきだし、ソーシャルワーカーには、障害に配慮した適正な裁判を実現するという価値を共有して欲しいと感じました。更生支援の現場を、そんな両者の出会う場にしたいと思っています。

(中田)