更生支援ワークショップin江戸川が開催されました

10月10日(土),東京TSネットが主催する「更生支援ワークショップin江戸川」が開催されました。
江戸川でグループホームや地域活動支援センターを運営する特定非営利活動法人東京ソテリアさんとの共催です。

東京TSネットはこれまで出前講座,セミナー,定例会などを通して,いわゆる触法障がい者支援のためのネットワーク作りに取り組んできました。
今回のワークショップは,さらに一歩進んで,地域密着のよりきめ細やかなネットワーク作り,特に更生支援コーディネーターの人材発掘,協力事業所の開拓をめざすものです。

午前10時から午後5時までという長丁場でハードな内容にもかかわらず,江戸川在住・在勤の行政関係者,福祉事業所,保護司,弁護士など,約25名の参加者が集まりました。

午前中は,東京TSネット代表の浦崎から,東京TSネットの活動報告や更生支援の意義などについてお話をさせていただいたあと,国立精神・神経医療研究センターの安藤久美子先生から,支援者として気をつけなければならないこと,特に「本人不在」のまま支援計画が議論される危うさについて,分かりやすい具体例などをもとにお話をいただきました。

午後は,東京TSネット事務局長の及川より「更生支援コーディネート」の実践報告をさせていただいたあと,江戸川区の相談支援センターくらふとの吉澤様,東京ソテリアの中西様から,それぞれ事業所の立場で実践報告をしていただきました。

その後,架空の事例をもとに,触法行為に及んでしまった精神障がいのある方について,参加者全員が小グループに分かれて,安易な入院に頼らない更生支援計画を検討するグループワークに取り組みました。

最後に,東京ソテリアさんの顧問弁護士である桜丘法律事務所の櫻井光政先生より,「累犯障がい者の問題は,これまで刑事弁護の延長として考えてきたが,障がいによって生きることに困難を抱えている人が罪を犯さないで済むようにする支援は,これらの人たちが尊厳ある人として生きるためにどうするかという新たな人権課題なのだと思い至った」「加害者として排除されていた人々の尊厳を護るためには,福祉の力も強くならないといけないし,福祉のスイッチを弁護士が押さないといけない」と力強いメッセージをいただきました。

まだまだ試行錯誤の段階ですが,今後も,このようなワークショップを都内各地で開催していきたいと思います。
ワークショップの開催にご協力いただける東京都内の事業所,団体,個人の方がおられましたら,ぜひ東京TSネット事務局までご一報ください。

(参加者の皆様からいただいたアンケートの一部をご紹介します)

  • 「仕事をしていると事例検討する時間もなく,異業種の人のそれぞれの視点を聞くことができてよかった」
  • 「たくさんのケースの話が聞けたのはとてもよかったです。どのような状況でどのような関わりが実際に行われているのか,具体的に知ることができてとても勉強になりました」
  • 「今後の希望がもてるワークショップでした。発表者個々人の方の発表内容がとても勉強になりました」
  • 「講演では,なかなか普段の仕事では考えが至らない,気をつけるポイント(例:本人のニーズ)が分かってよかったです」
  • 「グループディスカッションは,福祉の方々の見方に感嘆しましたし,実際事件を扱うときに具体的に誰にどう話したらよいかを教えていただき,とても役立ちました」
  • 「弁護士さんの話はあまりきく機会がないので,勉強になりました」
  • 「様々な制度ができ,それぞれの立場で支援をしていますが,制度にのらない部分も含めてやはり連携は重要だと思いました」

 

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